こんにちは。柔道整復師のPMS(@PMstaffBlog)です。
今回のブログでは「寝違え」についてまとめたいと思います。
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臨床に役立つ記事を作成しています。
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 頚椎症性神経根症
- 頚椎症性脊髄症
- 転移性脊椎腫瘍
- 脊椎腫瘍
- 強直性脊椎炎
- 関節リウマチ
- 肩こり
- 一部の筋肉が阻血(血液の供給不足)
- 一部の筋肉の痙攣
- 椎間関節の関節包の炎症
- *椎間孔の狭窄による神経根圧迫[iii]
- 筋に対する評価[iv]
筋の障害には「筋攣縮」「筋短縮」「癒着」が存在する
⑴「筋攣縮」:神経筋反射障害(圧刺激や伸張・収縮刺激が加わると疼痛を引き起こす)
圧痛所見(++) 伸張痛(++) 収縮痛(++) 筋緊張(++)
⑵「筋短縮」:筋実質部障害(伸張性低下と筋膜の線維化)
圧痛所見(-) 伸張痛(++) 収縮痛(-) 筋硬度(+)
⑶「癒着」:組織間滑走障害(滑走性に対する抵抗性が増す)
圧痛所見(+) 伸張痛(++) 収縮痛(+) 組織硬度(++)
「筋の硬さについて」
筋攣縮…関節肢位にかかわらず筋緊張が高い状態
筋短縮…伸張肢位に伴い筋が固くなる状態
癒着…関節肢位に伴い癒着部周辺のみが固い状態 - 作用する筋肉に対する評価(貢献度順)
⑴頚部の屈曲:斜角筋群、舌骨下筋群、椎前筋群
⑵頚部の伸展:板状筋群、半棘筋群、脊柱起立筋群、後頭下筋群
⑶頚部の側屈:胸鎖乳突筋、斜角筋群、脊柱起立筋、板状筋群
⑷頚部の回旋:胸鎖乳突筋(反対側回旋)、板状筋群(同側回旋)、脊柱起立筋、回旋筋
筋硬結における筋疼痛と筋硬度の関連性[v]について…
筋硬結を有する筋・筋膜痛症候群において筋疼痛の程度は筋硬度の程度に影響されない - 頚椎のカップリングモーション(脊柱の運動)
カップリングモーションとは…ある運動に随伴して生じる異なる方向への運動
⑴側屈時→上位頚椎は反対側に回旋、下位頸椎は同側へ回旋
⑵回旋時→上位頚椎は反対側へ屈曲、下位頸椎は同側へ屈曲 - 椎間関節の可動域
⑴頚椎の屈曲・伸展→C0~C2およびC4~C6で比較的可動域が大きい
⑵頚椎の側屈→下位頸椎の可動域が比較的大きい
⑶頚椎の回旋→C1~C2(環軸関節)の可動域が大きく寄付する - 神経根圧迫による評価[vi]
⑴Spurlingテスト
頚椎の後屈位が強制され神経根の圧迫をきたす同機序にて疼痛が誘発される。
▷患者の主訴である疼痛部位が左右いずれかの片側で、項・肩甲部の5つの領域に特定されSpurlingテストで再現ないし増強される症状であれば神経根由来の痛みであると判断できる。 - 介入方法[vii]
徒手刺激由来の鎮痛効果[viii]
▷末梢神経(末梢組織)レベル
徒手療法の手技に関係なく起こり得るもので、徒手療法の技術は、関節および結合組織の正常な動きを回復し、侵害受容器に対する機械的刺激物を仮想的に除去する
▷脊髄レベル
関節モビライゼーション
:低速度かつさまざまな振幅で種々の可動範囲を反復的に動かく他動運動
関節マニュピレーション
:理的可動域を超えて関節を瞬時に動かす(エコーガイドのもとにおいて神経ブロック麻酔を行い、痛みを取り除いた状態で施行)
→脊髄後角レベルでの神経活動の興奮性減少による鎮痛メカニズム
⑴原因因子:筋
▷筋攣縮
筋に対して軽い伸張と収縮を加えた等尺性収縮を反復的に行わせる運動療法
(軽い伸張とは、目的とする筋に心地よい伸張感が得られる程度:MMT1~2)
▷筋短縮
筋に対して適度な筋の伸張と収縮を加えた等尺性収縮を反復的に行う運動療法
(適度な伸張とは、目的とする筋に伸張感が得られる程度:MMT3~4)
▷癒着
滑走刺激を加え、組織間の滑りを引き出す運動療法(等張性収縮と等尺性収縮を併用)
癒着がある組織に対して適度な伸張操作と適度な筋収縮を繰り返し行う
(ここで用いる伸張は癒着部に伸張感が得られ疼痛を認めない程度の伸張:MMT3~4)
▷不活動によって惹起される筋性拘縮、筋委縮、筋痛といった運動器の機能障害[ix]
筋核のアポトーシスの抑制効果が高い筋収縮運動を不活動後早期から付加することが重要かつ不可欠
⑵原因因子:神経根圧迫
▷頚椎モビライゼーション
患者は腹臥位となり、C3~7を後方から前方へのグライド
▷神経モビライゼーション[x]
「スライダー」
→神経滑走機能異常の改善、疼痛の軽減、二次的障害の予防
:神経路の一端を開放し他端に長軸方向の力を加えることで神経の滑走を促す方法
例)
肩関節外転・外旋位において頚椎の同側側屈と肘関節伸展を行うことにより神経系は遠位方向へ滑走する(遠位スライダー)
肩関節同肢位において頚椎の対側側屈と肘関節屈曲を行うことにより神経系は近位方向へ滑走する(近位スライダー)
「テンショナー」
→神経系の粘弾性、生理学的改善
:神経系にける両端の距離を増加することによって緊張を高める方法
例)
肩関節外転・外旋位において頚椎の対側側屈に加え手指の伸展を行う
[i] 日本整形外科学会
[ii] 日本整形外科学会
[iii] 日本東洋医学系物理療法学会誌 第47巻2号 頚椎症の臨床―頚部痛の原因―
[iv] 足部・足関節痛のリハビリテーション
[v] 理学療法学 筋硬度の定量化ならびに筋硬結における筋疼痛と筋硬度との関連性
[vi] 日本東洋医学系物理療法学会誌 第47巻2号 頚椎症の臨床―頚部痛の原因―
[vii] 足部・足関節痛のリハビリテーション
[viii] 徒手理学療法 徒手理学療法の鎮痛メカニズム
[ix] 疼痛と拘縮の病態と発生メカニズムおよびエビデンスに基づく治療戦略
[x] 理学療法学 第36巻第8号 神経系に対するモビライゼーション